
まだカード決済端末?店舗でキャッシュレス決済端末を導入する上で知っておきたいポイント
国が積極的にキャッシュレス決済を推し進める中、クレジットカード決済やスマホ決済を利用する人が増えています。とくに、2019年10月の消費増税以降は、対象店舗でのキャッシュレス決済でポイント還元を受けられるとあって、消費者がキャッシュレス決済を選択するメリットが大きくなっています。もちろん、店舗にとっても、キャッシュレス決済の導入は集客や業務効率化の面で大きなメリットがあります。
今回は、カード決済端末よりもキャッシュレス決済端末にフォーカスをして店舗に導入する際のポイントを紹介します。
キャッシュレス決済導入の概要
キャッシュレス決済導入のメリットキャッシュレス決済を導入することで、現金を持たないお客さまの集客に繋がるのはもちろん、現金を扱う頻度が減るため、支払いの際レジでの現金授受のやりとりやレジ締め等の業務を効率化することができます。
通常であれば、キャッシュレス決済の端末導入費用等の初期費用や決済事業者に支払う加盟店手数料がかかりますが、今ならその一部を国が支援してくれる「キャッシュレス・消費者還元事業」という仕組みがあります。2020年6月末までの期間は、キャッシュレス決済端末の導入費用の3分の1を決済事業者が、残り3分の2を国が負担してくれるため、事業者は実質的に無料で決済端末を導入することができます。
また、本事業に参加するキャッシュレス決済事業者の加盟店手数料は3.25%以下となっていますが、国がその3分の1を補助してくれるため、事業者の負担する手数料は2.17%以下となります。これにより、本事業の期間中は、キャッシュレス決済にかかるランニングコストを大幅に抑えることが可能です。
キャッシュレス決済の種類キャッシュレス・消費者還元事業の対象となるキャッシュレス決済は、「電子的に繰り返し利用できる決済手段」と定義されています。具体的には、以下の4種類となります。
・クレジットカード決済
・デビットカード決済
・電子マネー・プリペイドカード決済
・スマホ決済(QRコード決済、バーコード決済等)
電子マネー決済やQRコードを用いたスマホ決済が急速に普及する中で、キャッシュレス決済の内訳を見ると、現時点ではいまだに9割近くをクレジットカードが占めています。ただし、クレジットカード決済導入には初期費用やある程度のランニングコストが必要になるため、最近ではQRコードを用いたスマホ決済を導入する事業者も増えてきています。
導入が簡単なQRコード決済
もしも費用を抑えてキャッシュレスに対応したい、あるいはなるべく早くキャッシュレス決済を導入したいということであれば、より手軽に導入可能なQRコードを用いたスマホ決済をおすすめします。
QRコード決済の特徴QRコード決済では、お客さまはスマートフォン等にスマホ決済用のアプリをインストールし、これを使って決済を行います。
QRコード決済には、店舗に設置したQRコード(スタンドやシール)をお客さまがスマートフォン等で読み込む「お客さま読み取り式」と、お客さまがスマホ画面に表示させたQRコードを店舗側がスキャナやスマートフォン・タブレットで読み込む「店舗読み取り式」の2つの方法があります。
QRコード決済のメリット・初期費用を抑えられる
お客さま読み取り式の場合は専用端末を用意しなくて済むので、初期費用を大幅に抑えることができます。
・ランニングコストも低額
クレジットカード決済の加盟店手数料等に比べて決済手数料が安く済むことが多いようです。もちろん、事業者によってキャンペーン内容は異なるので、事前に確認する必要があります。
・レジでの業務が簡単に
また、QRコードをスキャンするだけなので、暗証番号の入力等も必要ありません。クレジットカード決済に比べて操作が簡単で、従業員育成コストも少なく済む可能性があります。
・現金を持たないお客さまの集客につながる
現金やクレジットカードを持ち歩くのが煩わしいという方にとって、スマホひとつで決済ができるQRコード決済を利用するお客さまが増えてきています。QRコード決済を導入すれば、そのようなお客さまを店舗に呼び込むことにつながります。
スマホ決済なら「メルペイ」
導入費用・決済手数料を安く抑えたい場合は、キャンペーンを実施している決済サービスを検討するのもひとつの手です。現在、大規模なキャッシュバックキャンペーンを実施しているのが、日本最大のフリマアプリ「メルカリ」から生まれたスマホ決済サービス「メルペイ」です。
「メルペイ」を導入する際に、初期費用はかかりません。「メルカリ」内の売上金をそのまま実店舗での支払いに使用できるので(※1)、1,500万人(※2)を超えるメルカリのお客さまに利用していただける可能性があります。
※1)売上金を「メルペイ」でご利用いただくには、所定の設定又はポイント購入をしていただく必要があります
※2)出典:JP版メルカリ事業の通期決算概況(FY2020.6)より
・決済手数料0%
2020年6月30日までのキャッシュバックキャンペーン期間は決済手数料が0%に。実質的に、スマホ決済導入にかかる初期費用・ランニングコストが無料となります。
・5%のキャッシュバック
キャッシュバックキャンペーン期間中は、毎月のメルペイ決済金額の5%をキャッシュバック(上限金額は1店舗あたり月3,000円)。お客さまにメルペイ決済を利用していただけばいただくほどお得になります。
初期費用やランニングコストをできるだけ低く抑えられるのは、店舗にとって大きなメリットです。キャッシュレス決済の導入を考えている方は、ぜひメルペイを検討してみてはいかがでしょうか。
監修:森本由紀
ファイナンシャルプランナー(AFP)・行政書士
行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)代表。
法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年行政書士として独立。2016年からはFPとしても活動中。
離婚関連の相談に力を入れており、離婚後のライフプラン作成等相談者がお金の面で困らないようなフォローに力を入れている。